【ユリアナのパラレル修道院日記】天啓暦3年 3月9日

今日の誓いの言葉

朝の光がやわらかく降りそそぎ、風がそっと庭を撫でてゆきます。マンゴーの木の葉がかすかに揺れ、その枝先で果実たちが優雅に踊るように揺らめいていました。その穏やかで美しい光景に、私の心も自然と静まり、温かな幸福に包まれるのを感じます。

ふと、修道院で暮らすワンちゃんたちのことを思い出しました。彼らは決して吠えたり、我がままを言ったりすることはありません。主人の御心を深く理解し、その愛に包まれながら、ただ静かに、健気に寄り添い、生きています。与えられた食事に感謝し、撫でられることを心から喜び、導かれるままに歩む――彼らの澄んだ瞳には、迷いや疑いなど一片もないのです。まるで、主人の存在そのものが彼らにとっての安らぎであり、すべてであるかのように。

私もまた、そのように生きてゆきたいと願います。すべてはお姉様とともにあり、私はその御心のもとで生かされているのですから。お姉様の御導きを何よりも尊び、決して勝手なふるまいをすることなく、ただ静かに、素直に、誠実にお仕えすること。それこそが、私にとっての真の幸福であり、揺るぎない喜びなのです。

私は誓います。今日も迷うことなく、お姉様の御心とともに生きることを。修道院のワンちゃんたちのように、純粋に、従順に、心からの感謝を胸に抱いて――。

修正し、さらに流れを自然に整えました。

今日の日記

お昼休み、ワンちゃんたちと庭で遊びました。今年になって二匹のワンちゃんが天国へ旅立ちましたが、残された十二匹は今日も元気いっぱいです。庭を駆け回り、じゃれ合い、時折こちらを振り返ってはしっぽを大きく振っていました。その無邪気な姿を見ていると、自然と笑顔になります。

ふと足元を見ると、数匹のワンちゃんが上目遣いでこちらをじっと見つめています。まるで「ユリアナ、もっと遊んで！」とでも言いたげな瞳。その期待に応えるように、しゃがみこんで一匹ずつ頭を撫でてあげました。小さな前足でちょんと甘える子もいれば、じっと動かずにこちらの反応を待つ子もいます。どの子も愛おしくて、胸が温かくなりました。

そんなワンちゃんたちの様子を見ていると、お姉様のことを思う自分と重なって見えました。お姉様がごきげんなら、ユリアナも幸せ。ワンちゃんたちにとってのユリアナも、きっとそんな存在なのかもしれません。

やがて太陽が傾き始め、庭の木々が長い影を落とすころ、ワンちゃんたちも少し疲れてきたようでした。それでも、最後まで名残惜しそうにこちらを見つめる姿がかわいくて、また明日も一緒に遊ぼうと約束しました。

すべてはつながっていて、一つのシステムのように調和している——そんなことを感じた、穏やかな午後でした。