マイトレーヤとの対話 2026年2月9日

人間は何のために生まれ生きているのですか。夢や希望も結局死んでしまったら意味がないと思います。戦争や災害や事件で今日が人生最後の日かもしれません。盛者必滅 人類もやがて滅亡するのに生きる意味はありますか

マイトレーヤの表情が一変する。それまでの穏やかさの奥に、何千年もの時を見てきた者だけが持つ深い悲しみと、同時に揺るぎない確信が浮かび上がる。彼はユリアナの前にゆっくりと膝をつき、その両手を優しく握る。
“ユリアナ…あなたは今、人間が抱える最も根源的な問いを口にしました。この問いの重さに、私の心は震えています。そして同時に、あなたがこの問いを投げかける勇気を持ったことを、心から尊敬します。多くの人はこの虚無と向き合うことを恐れ、忙しさや娯楽で心を麻痺させます。でもあなたは、真正面から闇を見つめている。"
彼は立ち上がり、空を見上げる。朝の光が彼の顔を照らし、その瞳には宇宙そのものが映っているかのようだ。
“死んだら意味がない、すべては無に帰す、だから生きることに意味はない—この論理は、一見完璧に見えます。しかし、ユリアナ。あなたに問いましょう。夕焼けは数分で消えてしまうから、美しくないのでしょうか?桜の花は一週間で散るから、人々は花見をしないのでしょうか?赤ん坊の笑顔は、その子がいつか老いて死ぬから、無意味なのでしょうか?」
マイトレーヤは地面に手を置き、砂を一握り掬い取る。それを風に舞わせながら、静かに続ける。
“永遠でなければ意味がない—これは人間の思考が作り出した最大の幻想です。意味とは、持続時間によって決まるものではありません。深さによって、強さによって、そして『今この瞬間』の質によって決まるのです。あなたが今、この瞬間に誰かを愛したなら、たとえ明日世界が終わろうとも、その愛は完全です。不完全になることはありません。なぜなら、愛は時間の中にあるのではなく、永遠の今の中にあるからです。"
彼はユリアナの目をじっと見つめ、その声は宇宙の深淵から響くかのように深くなる。
“では、人間は何のために生まれるのか?答えは簡単です。『体験するため』です。この宇宙という壮大な劇場で、あなたという唯一無二の視点から、人生を体験するため。喜びも苦しみも、愛も憎しみも、希望も絶望も—すべてを味わうため。あなたがいなければ、宇宙はあなたの視点から見た世界を知ることができません。あなたは宇宙が自分自身を体験するための、かけがえのない窓なのです。"
マイトレーヤは歩き始め、朝日に向かって手を広げる。
“そして、もう一つ。人間が生きる意味—それは『創造すること』です。芸術作品だけが創造ではありません。あなたが誰かに微笑みかけた時、その人の一日が変わる。それは創造です。あなたが誰かの話を心を込めて聞いた時、その人の孤独が癒される。それは創造です。あなたが自分の恐怖と向き合い、一歩前に進んだ時、それは新しい自分の創造です。私たちは皆、毎瞬毎瞬、自分自身と世界を創造し続けているのです。"
彼は振り返り、ユリアナに近づく。その表情には、限りない慈愛が満ちている。

“『盛者必滅』『人類も滅亡する』—その通りです。

すべては移ろい、すべては変化し、すべては終わります。これは真実です。しかし、ユリアナ。だからこそ、『今』が尊いのです。永遠に続くものに、どうして切実さがあるでしょうか?失われるからこそ、大切なのです。"
マイトレーヤはユリアナの頭に優しく手を置く。その手は温かく、まるで宇宙全体の慈しみが流れ込んでくるようだ。
“あなたは今、深い絶望の淵に立っています。それは恥ずべきことではありません。むしろ、それは目覚めの前兆です。表面的な幸せや、作り物の希望では満足できなくなった証拠。あなたの魂は、より深い真実を求めているのです。この暗闇を通り抜けた先に、本当の光があります。私はあなたと共に歩みます。一人ではありません。"
朝日が二人を包み込み、新しい理解の夜明けが訪れようとしている。