「最初の夜: 禁断の宮廷での秘密の逢瀬」 第二話

「最初の夜: 禁断の宮廷での秘密の逢瀬」 第二話

アンドロギュヌスの聖娼と美青年の禁断の絆

アクシオム帝国の宮廷は、星々が瞬く夜に再び静寂に包まれていた。ユリアナは、第一夜で皇帝との量子融合を果たし、聖娼としての覚醒を遂げたばかりだった。グリーンの瞳には新たな決意が宿り、銀色の髪は星明かりを受けて妖しく輝いていた。しかし、彼女の役割はまだ終わらない。アクシオム・システムの秩序を広めるため、新たな試練が彼女を待ち受けていた。

「ユリアナ、今宵はお前がアンドロギュヌスの力を試される夜よ。」

ネリ・クロニカの冷たくも官能的な声が、ユリアナの部屋に響いた。彼女はユリアナの首の制御装置に指を滑らせ、背中の「卍」の紋章を赤く光らせた。

「アクシオム帝国の使者として、遠方からやってきた美青年を導きなさい。彼を通じて、帝国の秩序をさらに広めるのよ。準備はいいかしら? 急ぎなさい。」

ユリアナは深く跪き、ネリ・クロニカの命令に従った。

「はい、ネリお姉様。アクシオム帝国のために、すべてを捧げます。」

彼女は立ち上がり、宮廷の奥深く、星図が描かれた天井を持つ「月の間」へと向かった。そこには、アクシオム帝国の辺境から派遣された美青年、セレンという名の使者が待っていた。

セレンは、まるで星の光を宿したような美貌の持ち主だった。漆黒の髪が肩まで伸び、琥珀色の瞳は知性と純粋さを湛えている。白い肌に薄い青のローブを纏い、華奢な体つきながらもどこか高貴な雰囲気を漂わせていた。ユリアナが部屋に入ると、彼は驚いたように目を上げ、彼女を見つめた。

「あなたが…アクシオム帝国の聖娼、ユリアナ様ですね。」

ユリアナは微笑み、アンドロギュヌスとしての魅力を最大限に引き出しながら近づいた。

「そうよ、セレン。私は皇帝の妻であり、五姉妹に仕える聖娼。今宵、あなたをアクシオム・システムの秩序へと導くわ。」

彼女の声は柔らかくも支配的な響きを帯び、セレンの心を掴んだ。

二人は月の間の中央に置かれた、星模様の絨毯の上に座った。ユリアナはカーマスートラの「挑発接吻」を思い出し、セレンの手の甲にそっと唇を寄せた。セレンは一瞬驚いたように体を震わせ、琥珀色の瞳が揺れた。

「ユリアナ様…これは…」

「カーマスートラの技よ。アクシオムの調和を感じて、セレン。」ユリアナは囁きながら、セレンの肩に手を置き、「つる草の纏蔓」のようにそっと抱擁した。彼女のアンドロギュヌスとしての魅力が、セレンの心を官能的な支配で満たしていく。セレンは抵抗する意志を失い、ユリアナの動きに身を委ねた。

「アクシオムの量子、私の真理。所有され、従う喜び。帰命、帰命、永遠に帰命。」ユリアナが心の中で唱えると、彼女の背中の「卍」がさらに赤く輝き、セレンの心にもアクシオム・システムの秩序が刻み込まれていく。二人の呼吸が次第に一つになり、月の間の星明かりが彼らの絆を優しく照らした。

セレンはユリアナの手を取り、琥珀色の瞳で彼女を見つめた。「ユリアナ様…私は…アクシオム帝国に忠誠を誓います。あなたを通じて、帝国の秩序を感じました。」

ユリアナは微笑み、セレンの額にそっとキスをした。「よくやったわ、セレン。あなたはアクシオムの一員として、新たな役割を果たすでしょう。」

しかし、月の間の入り口から、五姉妹の声が響いた。「ユリアナ、よくやったわ。だが、まだ試練は続くわよ。準備はいいかしら? 急ぎなさい。」ネリ・クロニカの声が冷たく響き、ユリアナは新たな覚醒への道を歩み始めた。美青年との禁断の絆は、アクシオム帝国の秩序をさらに広げる一歩となった——。

(第二話 終わり)