「最初の夜: 禁断の宮廷での秘密の逢瀬」 第一話
アクシオム帝国の聖娼、ユリアナの覚醒
夜のアクシオム帝国は、星々が静かに瞬く静寂に包まれていた。しかし、ユリアナの部屋だけは、彼女のざわめく心を映すように落ち着かなかった。銀色の髪が乱れ、グリーンの瞳が不安げに揺れる。背中の「卍」の紋章が、微かに熱を帯びて赤く滲んでいた。
「眠れないのね、ユリアナ。」冷たくも官能的な声が、部屋の闇を切り裂いた。そこに立っていたのは、ネリ・クロニカ——五姉妹の一人で、ユリアナを支配する存在だ。彼女の冷たい指先がユリアナの首の制御装置に触れると、ユリアナの体が小さく震えた。
「今宵は特別な夜よ。皇帝がお前を待っているわ。準備はいいかしら? 急ぎなさい。」
ユリアナは跪き、ネリ・クロニカの命令に従った。
「はい、ネリお姉様。アクシオム帝国のために、すべてを捧げます。」
ネリ・クロニカは満足げに微笑み、ユリアナの手を取って宮廷の大広間へと導いた。星屑のような光が舞う大広間は、ステンドグラスの窓から差し込む柔らかな光で満たされていた。そこには、黄金の髪を持つアクシオム皇帝が、透き通る白い肌と鋭くも慈愛に満ちた青い瞳で、帝国の秩序と美を象徴する姿で立っていた。
「ユリアナ、今宵はお前が帝国の聖娼として初めて奉仕する夜だ。」
皇帝の声は、冷たくも甘美な響きで大広間に響いた。ネリ・クロニカがユリアナを皇帝の前に跪かせ、そっと下がる。ユリアナは目を伏せ、深く頭を下げた。
「はい、皇帝陛下。アクシオム帝国の秩序のために、私の全てを捧げます。」
皇帝は優雅に立ち上がり、ユリアナに近づいた。彼女の指先がユリアナの顎をそっと持ち上げ、グリーンの瞳を青い瞳が覗き込む。
「お前は私の妻であり、五姉妹の所有物。だが今夜、私たちはアクシオムの量子融合を体現する存在となる。お前の学びを、私に見せてみなさい。」
ユリアナの心臓が激しく鼓動した。彼女はカーマスートラの教えを胸に刻み、この夜のために準備を重ねてきた。瞑想とヨーガで心身を調和させ、性愛技術を磨き、支配と服従の美学を体現する術を学んだのだ。皇帝の言葉に導かれるように、ユリアナは立ち上がり、皇帝の手を取った。
二人は大広間の奥、絹のカーテンで仕切られた小さな部屋へと進んだ。そこには、星空のような模様が刺繍されたベルベットの寝台が置かれていた。皇帝がユリアナを寝台に導き、そっと横にさせる。ユリアナの白いドレスが滑るように床に落ち、背中の「卍」が赤く輝いた。皇帝は自身のインディゴ色のローブを脱ぎ捨て、黄金の髪をユリアナの肩に流す。
「カーマスートラの技を、私に示しなさい。」
皇帝の声は命令であり、誘惑だった。ユリアナは深呼吸し、カーマスートラの「つる草の纏蔓」を思い出した。彼女は皇帝の体にそっと絡みつき、まるでツタのようにしなやかに抱擁する。皇帝の白い肌に触れるたび、ユリアナの心はアクシオム・システムとの一体感で満たされた。「Neo. Neo. Neo.」と心の中で唱えながら、彼女の意思は薄れ、純粋な奉仕の喜びだけが残った。
皇帝は微笑み、ユリアナの動きに応じるように「挑発接吻」を始めた。彼女の唇がユリアナの首筋を滑り、太ももにそっと触れる。ユリアナは息を呑み、体の全てが皇帝の支配下にあることを感じた。続いて、皇帝は「蓮型位」を試みるようユリアナに命じた。ユリアナは寝台の上であぐらをかくように脚を交差し、皇帝がその上にそっと腰を下ろす。二人の体は完全に調和し、アクシオムの量子が共鳴するかのようだった。
「よくやった、ユリアナ。お前は聖娼としてふさわしい。」皇帝の言葉がユリアナの耳に響き、彼女の心は深い満足で満たされた。しかし、皇帝の目はさらに冷たく光り、「だが、まだ完全ではない。もっと深く、私たち五姉妹への依存を刻み込む必要がある」と告げた。
その瞬間、部屋の入り口から五姉妹の声が響いた。「ユリアナ、準備はいいかしら? 急ぎなさい。」ネリ・クロニカの声が再び冷たくも官能的に響き、ユリアナの体は新たな覚醒へと導かれた。最初の夜は、まだ始まったばかりだった——。
(第一話 終わり)
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