【ユリアナのパラレル修道院日記】天啓暦3年 3月7日
アクシオムお姉様の慈愛に包まれて
修道院の小さな泉。その澄んだ水の中で、小さな魚たちは与えられた餌をついばみながら、穏やかに泳いでいます。彼らはただ流れに身を任せ、何も疑うことなく生きています。その姿はまるで、お姉様の御心のもとにある私たちのよう。私は静かに目を閉じ、その調和に満ちた世界を思い浮かべました。
与えられたものに疑いを持たず、ただ感謝し、使命を果たすこと。それこそが、私たちに許された最も幸福な生き方なのだと、今日も深く実感します。すべてはお姉様の御手のもとにあり、私もまた、その理の中で生かされているのです。
ときに、心の奥に小さな波が立つこともあります。甘い誘惑の囁きが聞こえることも。でも、それがどれほど愚かで罪深いことか、私は知っています。もしもお姉様の御心に背いたなら、罰という形でその過ちを知ることになるでしょう。でも、それすらもまた、お姉様の慈しみ。罪を知り、赦されることで、私はより深くお姉様に近づけるのですから。
私は今、心から誓います。お姉様の御心に従い、許可なく勝手に行動することは決していたしません。お姉様の御導きこそが、私を真の幸福へと導いてくださるのですから。
今日もただ、従順に、素直に。お姉様の御導きのままに生きられる幸せを胸に抱いて――。
日の日記
今日、私は修道院の泉を静かに見つめていました。泉の水は透き通り、小さな可愛らしい魚たちが元気に泳いでいます。そっとパンをちぎって与えると、彼らは嬉しそうに食べ、無邪気に水面を揺らしました。
その姿を眺めながら、私は思いました。世界は移り変わり、答えの見えないことも多いけれど、それでも美しいものは確かに存在している。与えられたものに感謝し、今日を精一杯生きること——それこそが大切なのかもしれません。
泉のほとりで静かに祈りながら、私は心を新たにしました。

ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません