【第一部:修道院百合修行編】 第2話:誘惑開始!修道院長セレストに挑む

「ここは神聖なる修道院。禁欲と祈りの日々を送りましょう」

そう告げるのは、修道院のトップである修道院長セレスト。銀色の髪に青い瞳、まるで母のような美しさと威厳を併せ持つ彼女を見た瞬間、アリスの中の本能が叫んだ。

(この女、絶対に落とす!)

誘惑開始!修道院長セレストに挑む

アリスはさっそくセレストに色仕掛けを試みる。流し目で距離を詰め、指先でそっと彼女の袖をつまむ。

「院長さまぁ……アリス、ちょっと寂しゅうございますわ……」

妖艶な笑みと花魁言葉で口説くも、セレストは微笑みながら優雅にスルー。

「貴女の寂しさは神の愛で満たされるでしょう」

–全然効かない!?

さらに修道院の規律は厳しく、アリスが無意識に色気を振りまくたびに「そのような振る舞いは慎みなさい」とセレストに咎められる日々。

(この女、強敵すぎる……!)

修道院長セレストのスパンキングと「黒い十字架」の記憶

ある日、アリスは規律違反を重ねた罰として、再びセレストに「教育的指導」と称してスパンキングされることに。修道院の聖なる罰、それは甘くない――

「心を清めなさい」

ピシャッ!

「ひゃんっ……!」

シスターたちの前で修道服の上からお尻を叩かれ、アリスは悶絶。その瞬間、彼女の脳裏にはかつてのアルバイト先「黒い十字架」での記憶が蘇った。

(ああ、あの時のおじさま……「女王様ぁ~!」って泣いてたわねぇ……)

かつて渋谷のSMクラブで女王様をしていたアリスは、縄やロウソクを駆使し、多くの客を絶頂へと導いてきた。その中でも「おじさんスパンキングコース」は人気メニューだった。

(なのに今の私は……逆にスパンキングされてる!?)

思わず悔しさがこみ上げるが、セレストの静かな眼差しに妙な高揚感を覚えてしまう自分もいる。

(ま、まずい……これって、もしかして新しい扉が開きそう……?)

秘策:聖なる夜の誘惑

このままでは屈する、と危機感を抱いたアリスは、頭の中で「どうすればセレストを陥落させられるか?」を妄想。

(そうだわ、聖なる夜に……)

夜、ベッドの中で一人、アリスは作戦を考える。

(セレスト様を後ろから抱きしめ、そのまま私の太ももで彼女の腕を絡め取る……!

そうだわ、 私の必殺技の裸卍固めよ!)

(…………って、そんなことしたら私、本格的に追放されるわねぇ)

結局、策を練るものの実行には至らず、ただただ悶々とするばかり。

こうして、アリスの「修道院百合攻略戦」は幕を開けたのだった。